学習目標 |
19世紀の前半にフランスで発明された写真術は、瞬く間に人々の生活の間に普及し、さまざまな領域で利用されていく。しかしこの新しい技術は芸術家たちの目にはどのように映ったのだろうか。それは単なる「記録」手段に過ぎないのか、それとも「芸術」の領域に取り込むことができるのか。さまざまな文学者、画家、写真家たちが残した論考を検討することにより、写真術と芸術の関係の可能性について考えていく。 |
授業概要 |
1839年のフランソワ?アラゴによる科学アカデミー演説から始まる写真術の歴史をまず時代順にたどり直す。次いで、その過程で現れるさまざまな芸術家たちの考えを順に考察していく。また重要な写真家についてはその作品と生涯を詳しく見ることにする。写真術の発展の考察を通じて、19、20世紀のフランス社会の特質にも迫っていきたい。 |
テキスト |
開講時に指示する。 |
参考文献?課題図書 |
今橋映子『パリ写真の世紀』白水社、2003年 |
受講生への要望 |
受け身な態度ではなく、自ら考えながら授業に望んでもらいたい。 |
評価方法 |
平常点(リアクションペーパー)および期末試験によって評価する。 |
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授業計画 |
1.ガイダンス なぜ写真なのか? 2.写真術の誕生 ニエプスとダゲール 3.「芸術」か、それとも「諸科学 | | |