学習目標 |
本講義では、現代の家族問題に対する法的な問題意識を深めることを目標とします。 |
授業概要 |
現代の日本社会では、個人の価値観が多様化し、夫婦?親子などの家族生活に大きな変化が生じています。これは、非婚?シングルペアレント?離婚の増加などの現象に表れている通りです。また、子のない夫婦の養子縁組?人口生殖の増加は、生物学的な親子関係のない「親子」を法律的にどのように取り扱うかの問題をもたらします。高齢の親の財産関係をどのように取り扱うのかについても、後見制度や遺言制度を活用するニーズを生みます。人が生まれてから死ぬまでの家族生活関係を、家族法という視点から学ぶことによって、21世紀の家族問題を考えてゆきましょう。 |
テキスト |
松川正毅『民法 親族?相続(第2版)』有斐閣アルマ 石川明 編『法学六法'10』信山社 |
参考文献?課題図書 |
『家族法判例百選(第7版)』別冊ジュリストNo.193 有斐閣 |
受講生への要望 |
「子」としての立場のみならず、将来結婚して「妻」になった場合や、子をもち「親」になった場合を考えながら学ぶことで、家族を取り巻く法律関係を立体的にとらえてください。 |
評価方法 |
授業態度およびテストを総合して評価します。 |